<隠れたる神>の痕跡 : ドイツ近代の成立とヘルダリン

書誌事項

タイトル
<隠れたる神>の痕跡 : ドイツ近代の成立とヘルダリン
タイトル別名
  • <カクレタル カミ> ノ コンセキ : ドイツ キンダイ ノ セイリツ ト ヘルダリン
著者
仲正, 昌樹
著者別名
  • ナカマサ, マサキ
学位授与大学
東京大学
取得学位
博士 (学術)
学位授与番号
甲第11609号
学位授与年月日
1996-03-29

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説明

博士論文

資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
博士論文

目次

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(本文)

序章 ポスト・モダンとヘルダリン

I章 ヘルダリンの危機意識と近代合理主義

I節 乏しき時代の詩人

a.<詩人の使命>とは?

b.<神々の夜>としての近代

II節 自我意識と自然

a.言語の反省的性格

b.自我意識発生の謎と《ライン》の流れ

c.理想言語の探求-ルソーとヘルダリン

II章 ドイツ観念論とヘルダリンの<根源>の思想

I節 自我中心主義哲学との対決

a.フィヒテの<絶対的自我>

b.ヘルダリンのフィヒテ受容

c.フィヒテとの相違-<自我>の外部

II節 不在の存在と主体の死

a.<判断>と<存在>

b.<合一>をめぐるパラドクスと美的直観

c.不在の<存在>の<描出>をめぐって

d.美的反省における<自己>のオートポイエシス

e.人間の使命としての<感受=基本的情緒性>

III節 ヘルダリンと初期ロマン派

a.ノヴァーリスとシュレーゲルの<存在>論

b.初期ロマン派の<自我>とヘルダリンの<自我>

c.オートポイエシスと<根源>

d.近代の主体と詩的論理

III章 ヘルダリンの言語哲学

I節 言語の詩的本質

a.ヘルダーの言語起源論とヘルダリン

b.詩的言語による<世界>再創造

c.詩的言語の文法

d.総合的判断形式の拡散

II節 詩的言語と<存在>

a.<存在>と<生成>

b.<ポエジー>の中での<生成>

c.詩の中に<留まるもの>

d.二重の時間と空間

IV章 ハイデガーのヘルダリン解釈をめぐって

I節 表象空間の<超克>

a.作品の時間と本来的な時間

b.西洋形而上学の限界とヘルダリン

c.プラトン的形而上学の最終段階

d.心情空間の<内>と<外>

e.非デカルト的な時空間の可能性

II節 詩的エクリチュールにおける言語の自律性

a.<言語>を通しての<向き変え>

b.言語を通して語りかける<存在>

III節 <存在の樹立>か<総合的判断への抵抗>か?

a.<聖なるもの>を語る主体

b.<非同一的なもの>を示す<形式>

c.自然の解放と主体性

V章 ヘルダリンのドイツ性と祖国的転回

I節 ヘルダリンと<祖国>

a.ハイデガーのヘルダリン解釈とナショナリズム

b.<固有なもの>と<異質なもの>

c.<故郷>に帰らない精神

II節 <祖国的なもの>の自己解体

a.悲劇の本質と<祖国的転回>

b.芸術作品の内での<祖国的なもの>

VI章 ヘーゲルとヘルダリン

I節 初期ヘーゲルの非体系的思考とヘルダリン

a.ヘルダリンの<存在>論と初期ヘーゲルの愛の思想

b.ヘーゲルの宗教哲学

c.ヘルダリンの美的宗教と《ドイツ観念論最古の体系プログラム》

II節 不在の神と現前する神

a.反省哲学の自己矛盾と<無限なもの>の自己否定

b.合一の否定のと絶対精神の論理

c.絶対精神の一元的論理とヘルダリンの否定の美学

終章 <近代>の限界とヘルダリン

(注)

序章

I章

I節

II節

II章

III節

III章

IV章

V章

VI章

(文献一覧)

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