太宰治研究 : 「中期」作品を中心に

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Bibliographic Information

Title
太宰治研究 : 「中期」作品を中心に
Other Title
  • ダザイ オサム ケンキュウ : チュウキ サクヒン オ チュウシン ニ
Author
木村, 小夜
Alias Name
  • キムラ, サヨ
University
奈良女子大学
Types of degree
博士 (文学)
Grant ID
乙第45号
Degree year
1994-03-08

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Description

博士論文

資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
博士論文

Table of Contents

……目次……

はじめに

第一章 方法意識からの出発--｢道化の華｣(『晩年』)--

一 第一作品集『晩年』における方法模索

二｢猿面冠者｣の構造

三 書き手の注釈における二つの方向

四 青年達の描かれ方と自意識

五 新たな表現への志向

六 自意識の対象化から関係への眼差へ

第二章 告白の齎す青春の浄化--｢葉櫻と魔笛｣--

一 梗概と方針

二 姉妹それぞれにとっての手紙の束の意味

三 姉の煩悶と書かれた〈男の手紙〉

四 妹の告白と事実の露呈

五 現実としての口笛のおとずれ

六｢父｣と｢神さま｣の間で--回想という枠組

七｢千代女｣へ

第三章 回想の陥穽と〈リアリズム〉の終焉--｢千代女｣--

一 問題の所在--回想の齎した意識の混乱

二 混乱の様相

三｢予言｣受容の要因

四 叔父と澤田先生

五 主体性の回避される事情

六 千代女と和子--才能の評価をめぐって

七｢水仙｣からの類推

八 生活綴方運動と〈リアリズム〉への疑義

九〈中期〉後半作品に向けて

第四章 罪の無自覚という悪--｢女賊｣(『新釋諸國噺』)--

一 問題の所在--結末からの着目

二 山賊の結婚からその死まで--原話との比較(一)

三 姉妹の山賊稼業から発心まで--原話との比較(二)

四 父の血にかかわる姉妹の発心の意味

五｢父子二代の積悪｣にかかわる母親の位置

第五章 関係の中の言葉と倫理--『お伽草紙』--

一 問題の所在--先行研究における〈融和〉説の再検討

二 性格という｢無意識の殴打｣--｢瘤取り｣

三 現実の対極としての水面下--｢浦島さん｣

四 倫理不成立の中での溺死--｢カチカチ山｣

五 関係の不幸と水面下の平安 --｢舌切雀｣

六〈中期〉作品をどう読むか

第六章 実人生の終点と回想の起点--｢人間失格｣--

一 問題の所在--研究史の流れから

二 葉蔵の倫理的主張とその前提--｢第一の手記｣

三｢演技の失敗｣が意味するもの--｢第二の手記｣

四 ヨシ子の事件をめぐって--｢第三の手記｣(一)

五 回想の起点としての｢人間失格｣--｢第三の手記｣(二)

六 手記に対する｢はしがき｣｢あとがき｣の意味

おわりに

《注》

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