帝国の銀幕 : 十五年戦争と日本映画

書誌事項

タイトル
帝国の銀幕 : 十五年戦争と日本映画
タイトル別名
  • テイコク ノ ギンマク : ジュウゴネン センソウ ト ニホン エイガ
著者
High, Peter B
学位授与大学
名古屋大学
取得学位
博士 (学術)
学位授与番号
乙第5005号
学位授与年月日
1996-05-08

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説明

博士論文

資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
博士論文

目次

目次

まえがき

プロローグ「自分の寝顔を見た」日本人

第1章 束の間の平和から「非常時日本」へ

1 束の間の平和

2 満州事変

3「非常時日本」

第2章「歪んだ鏡」-革新官僚と映画法

1 映画法の前兆

2 革新官僚

3 批評家と思想統制

4 映画法

5 懇談会システムの実践

6 革新官僚の信念

第3章 一世を風靡した「文化映画」

1 支那事変の勃発とニュース映画

2 支那事変初年の長編記録映画

3 亀井文夫事件

4 さらに物議をかもす東宝軍事ドキュメンタリー映画

5 委託映画の台頭と衰退

6 映画法に触発された文化映画への期待

7 文化映画の製作者

8「純粋」科学と「曖昧」な映像

9 宣伝の問題

10 そして、ついに「現実」問題

第4章 支那事変と映画業界

1 エゴの衝突

2 二人の監督の運命-山中貞雄と伊丹万作

3 現代劇の輝かしき時代

4 詭弁と機械仕掛けの神

5 支那事変における映画人たち

第5章「ヒューマニズム」戦争映画

1 一心同体-『五人の斥候兵』

2 戦争映画における「ヒューマニズム」

3『土と兵隊』と『西住戦車長伝』

第6章「理屈の時期は終わった!」

1 精神主義映画の宣言-沢村勉

2 熊谷久虎-『阿部一族』

3 沢村と熊谷-『上海陸戦隊』

4『指導物語』

5『八十八年の太陽』と『潜水艦一号』

6 精神主義的な女性と精力的な女性

7 上に大空、下には死

第7章 チャイナ・ドリーム

1 広漠さへの不安

2「王道楽土」への招待

3 李香蘭と満州映画協会

4「支那人を描け!」

第8章 新たなる戦争の前夜

1 一九四〇年-「贅沢は敵だ!」

2 引き綱、さらに短く

3 一九四一年-「ABCD包囲」の中で

4『君と僕』の異例なケース

5「民間に廻す生フィルムは一フィートもない!」

第9章 統制の内在化

1 だれの青春に「悔いなし」なのか?

2 岩崎昶、「豚箱」に入る

3「槍ぶすまの真中で踊らされて」

第10章「打倒英米」-映画戦始まる

1「暗い日々」に対するアメリカの反応

2 日本映画人と「ハッキリと表示された戦争目標」

3 連戦連勝期の映画-一九四二年

4 新しい外部世界をイメージする

5「支那事変より楽になった!」

6 そして、すべて「国策映画」となった

第11章「魂の進歩」-新たな精神主義映画

1『ハワイ・マレー沖海戦』-戦闘スペクタクル映画制作の困難

2 映画における精神主義の復活

3 軍国の母たち

4 純戦闘映画における格下げされた英雄

5 靖国神社の教義

6「人格の向上なくして、生産力の向上なし!」

第12章 戦意高揚としての娯楽映画-太平洋戦争中期

1 敵愾心-歴史映画の新たな役割

2「解放」映画と「反解放」映画

3 間諜(スパイ)映画

4 ジャングル戦映画

第13章 鉄棺の蓋が閉じる

1『戦陣に咲く』-情報局の失墜

2 映画批評の黄昏

3「決戦非常措置要項」発令の余波

4 文化映画の運命

5 漫画映画の運命

第14章「一億特攻隊」と米軍上陸

1 神風起こる

2 火の嵐吹く

3 神経戦

4 焦土

5 玉音

6 占領軍上陸

エピローグ

参考資料-映画法

あとがき

引用・参照文献

人名・映画作品名索引

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