重症ウイルス感染症における高次エピゲノム作動原理の解明と新規治療基盤の確立

研究課題情報

体系的番号
JP17H06179
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)
研究課題/領域番号
17H06179
研究種目
基盤研究(S)
配分区分
  • 補助金
審査区分/研究分野
  • 生物系 > 医歯薬学 > 外科系臨床医学 > 救急医学
研究機関
  • 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
研究期間 (年度)
2017-05-31 〜 2022-03-31
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
196,170,000 円 (直接経費: 150,900,000 円 間接経費: 45,270,000 円)

研究概要

インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス等のウイルス感染に伴う宿主高次エピゲノムの作動原理について研究した。特にH4K20のトリメチル化酵素であるSuv4-20h2は非感染状態ではコヒーシンと結合してヘテロクロマチンの安定化に関わっているが、インフルエンザウイルス感染に伴ってコヒーシンの結合が低下して、コヒーシンは特定のゲノム領域の境界にローディングして、クロマチンループが形成され、感染病態に関わる領域の遺伝子発現が活性化することを見出した。さらにCOVID-19患者検体を用いて、クロマチンの構造変化をゲノムワイドに解析し、重症度との関連性を示唆する知見を得た。

本研究を通してウイルス感染による宿主(ヒト)のクロマチンの構造変化と感染症病態に関する新規の知見を得た。またCOVID-19の臨床検体を使ったエピゲノム解析を通して、COVID-19の重症化とエピジェネティクス制御に関する知見を得た。これらの成果は、クロマチン研究、ウイルス研究を含む関連研究分野において新規性の高い成果であり学術的意義が高い。またこれらの成果は、パンデミックを引き起こすウイルス感染症に対して、クロマチン制御を標的とした新しい治療法や予防法の開発の可能性を示したもので、国民の健康維持に貢献するものである。

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