社会教育・福祉・予防医療の連携とコミュニティ・エンパワーメントの実証的比較研究

研究課題情報

体系的番号
JP18H00983
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)
研究課題/領域番号
18H00983
研究種目
基盤研究(B)
配分区分
  • 補助金
審査区分/研究分野
  • 小区分09010:教育学関連
研究機関
  • 松本大学
  • 中村学園大学
研究期間 (年度)
2018-04-01 〜 2023-03-31
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
16,510,000 円 (直接経費: 12,700,000 円 間接経費: 3,810,000 円)

研究概要

社会教育の理解は研究者によって多様であるが、大雑把に分類すれば、主流をなす近代主義的な理解とコミュニティ的な理解がある。本研究は、後者の理解(といっても様々な流儀があるが)の流れを引き継ぎつつ、現代社会の困難や諸課題を克服していく新たな社会教育の理論的枠組みと実践の創出について考察した。その際、社会教育が福祉と緊密に結びついた概念であることを実証的にかつ海外との比較研究を通じて明らかにし、地域社会あるいはコミュニティにおけるウェルビーングを実現する過程に個人の学習活動を通じた成長、発達が位置づくことを検証した。一方で、社会教育と予防医療との接続に関する実証的比較研究は不十分なものとなった。

社会教育は、広く社会において、学習を通じて個人あるいは集団が成長・発達していく過程をサポートしエンパワーする教育システムとしてとらえられてきた。第二次世界大戦後はこのような理解が多数を占めてきた。その特徴を示すキーワードは、自己教育、成人(個人)、発達、学習の自由、学習権、公的保障というような用語である。 このような近代主義的な社会教育理解を再定義し、コミュニティあるいは地域社会に深く根ざし地域社会のウェルビーング(福祉)を実現する社会教育の理論と実践の創出について提案したことが、本研究成果の学術的意義と社会的意義である。個人の学習を通じた成長、発達は、このような社会教育理解に位置づけられる。

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