老化・疾病をもたらすミトコンドリア機能障害を鋭敏に捕らえる手法の開発

研究課題情報

体系的番号
JP18H03180
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)
研究課題/領域番号
18H03180
研究種目
基盤研究(B)
配分区分
  • 補助金
審査区分/研究分野
  • 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関
  • 九州大学
研究期間 (年度)
2018-04-01 〜 2022-03-31
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
17,290,000 円 (直接経費: 13,300,000 円 間接経費: 3,990,000 円)

研究概要

ミトコンドリア機能異常が老化や生活習慣病発症の引き金となることが示唆されている。しかしATP合成低下などのミトコンドリア機能異常を簡便に再現性良く評価する手法は見つかっていない。本研究ではミトコンドリアマトリクスに局在するプロテアーゼLONP1に着目し、LONP1は ATP加水分解に依存して機能していること、その機能低下はミトコンドリアマトリクスでのタンパク質凝集体の蓄積を引き起こすことを明らかにした。このことから、タンパク質凝集体の蓄積がミトコンドリアマトリクス内のATP量の低下を伴うミトコンドリア機能異常の指標となる可能性を示した。

本研究はミトコンドリア機能異常をタンパク質凝集体の蓄積を介して評価するというこれまでとは全く異なるミトコンドリア機能解析法の可能性を示したものである。また。LONP1の機能低下に伴うミトコンドリアマトリクスでのタンパク質凝集体の蓄積はLONP1の変異が引き起こす「脳・眼・歯・耳介・骨格症候群」でも観察され現象であり、本研究成果は「脳・眼・歯・耳介・骨格症候群」の病態解明にも寄与する。

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