アフリカ食文化研究の新展開:食料主権論のために
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18H03441 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 18H03441
- 研究種目
- 基盤研究(B)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分80010:地域研究関連
- 研究機関
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- 富山大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-04-01 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 16,640,000 円 (直接経費: 12,800,000 円 間接経費: 3,840,000 円)
研究概要
本研究期間中に発生した新型コロナウィルス感染症の流行により現地調査の実施が困難となった。そこでそれまでの調査データをもとに論文発表や口頭発表を行うこととした。その際、当初のメンバーに限定せず、若手を中心に多くの研究者に参加してもらうこととした。アフリカの食文化に関する特集号を和文および英文の学術誌で刊行するとともに、学会でも2つのフォーラムを組織して研究発表を行った。 また対面で行っていた研究会をオンライン形式に変更して研究発表などを引き続き活発に行った。この研究会を通じて形成されたネットワークをもとに多数の研究者の参加を得て共同研究がスタートし、アフリカ食文化研究の基盤を築くことができた。
アフリカの地域研究において食が重要な位置を占めることは論をまたない。これまで食に関する研究は食料生産に関するものが中心的であったが、食には生産だけでなく消費にかかわる面も存在する。今後のアフリカの食について検討する際も、各地域・民族社会における食にかかわる文化(食文化)の理解は不可欠である。本研究ではアフリカの多様な食文化を歴史・地域・民族の文脈を通して人びとの在来知に着目しながら分析を行った。アフリカの食文化に関してはこれまで散発的に研究発表がなされてきたが、本研究では和文・英文の学術誌で特集号を組み、まとまった形で成果を公表した。このテーマの重要性を喚起することにも寄与するはずである。