強相関量子凝縮相における回転対称性の破れの検証
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18H05227 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 18H05227
- 研究種目
- 基盤研究(S)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 大区分B
- 研究機関
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- 京都大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-06-11 〜 2023-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 198,250,000 円 (直接経費: 152,500,000 円 間接経費: 45,750,000 円)
研究概要
強相関電子やスピン系からなる様々な量子多体系において、回転対称性の破れをともなう新しい量子相が存在するかどうか、準粒子の分数励起が現れるトポロジカル相を様々な系で解明した。具体的には(1)銅酸化物高温超伝導体の擬ギャップ相における回転対称性の破れ,(2) 鉄系高温超伝導体のネマティック揺らぎのもたらす異常電子状態、(3) BCS-BEC クロスオーバー領域の新奇超伝導状態、(4) 量子スピン液体のエキゾチック準粒子(5) キタエフ・スピン液体におけるマヨラナ粒子と非可換エニオン粒子の検証(6)近藤絶縁体の強磁場中量子振動(7)原子チューリング機構の提唱 の研究を行った。
物理学における最も基本的な概念のひとつが、対称性の破れであることは疑いがない。強く相互作用し合う電子やスピン系からなる様々な量子多体系において、回転対称性の破れなどをともなう新しい量子相が存在するかどうか、準粒子の分数励起などが現れるトポロジカル相とはどのようなものかという疑問が、本研究の背景にある。これらを様々な系で解明できたことは大きな学術的意義を持つと考える。