病院看護師の倫理研修の企画と評価システムの開発
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18K10190
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 18K10190
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分58050:基礎看護学関連
- 研究機関
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- 第一薬科大学
- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-04-01 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,290,000 円 (直接経費: 3,300,000 円 間接経費: 990,000 円)
研究概要
病院看護師の倫理研修の実態について調査・検討した。病院看護師の倫理研修、道徳的感受性、倫理的行動等の質問紙調査を実施し、約1,000名の看護師から回答を得て記述統計、検定、相関、因子分析、重回帰分析、多重比較等を行った。倫理研修は必要が90%以上だが、参加希望は77%だった。希望として、時間は60分、内容は講義と事例検討が最も多かった。 併せて倫理研修担当者7名に面接調査を行い、分析を行った結果、倫理研修の課題は、研修時間の確保、目前のテーマ優先があり、研修への要望は、身近な倫理事例の検討だった。評価は、評価者、評価項目、評価方法等について各施設で様々な取組みがあり更に検討が必要である。
医療・看護の倫理への関心が高まり、倫理研修の機会が増えている。しかし、過去の報告等において研修の方法、内容は様々で、道徳的感受性、倫理的行動との関連は明らかでない。今回、病院看護職の倫理研修の必要性、内容、方法、課題、道徳的感受性、倫理的行動、倫理教育担当者の考える研修の課題、要望、評価について調査・分析および考察を行った。これらの結果を継続的に看護関連学会、生命倫理学会で公表しており、学術的意義があると考えられる。また、倫理研修を推進する立場の管理者で道徳的感受性・倫理的行動が高く、病院機能評価等の病院の質保証に倫理研修が関連していることが示唆されたことは社会的意義に関連すると考える。