全ゲノム解析と生理情報から構築する新しい高地適応モデル
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- 西村 貴孝
- 研究代表者
- 九州大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18K14808
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 18K14808
- 研究種目
- 若手研究
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分45060:応用人類学関連
- 研究機関
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- 九州大学
- 長崎大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-04-01 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,030,000 円 (直接経費: 3,100,000 円 間接経費: 930,000 円)
研究概要
高地適応研究はチベット集団におけるEPAS1遺伝子の特異的変異による低ヘモグロビン型適応が議論の中心となっているが、集団内の多様性に着目した研究は少なかった。そこで本研究では、フィールド調査によりチベット集団やアンデス集団の生理測定を実施し、彼らの生理的多様性に関連する諸要因(性別、年齢、遺伝的背景)を明らかにした。
人類の繁栄には、様々な環境に対して柔軟に適応できる高い環境適応能が重要な役割を果たしてきた。本研究はその中でも、高地集団における適応能の多様性に注目したところ、これまではチベット型適応、アンデス型適応と一括りにされがちであった適応様式だが、実際には多様であることがわかった。人類は特徴的な高地集団でも多様であり、その適応能の多様性と我々のような低地集団の共通性の理解が、高山病のリスクや生体内の低酸素状態に起因する健康問題の低減に繋がる。
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1040000782004042624
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- KAKEN