代替動物起源タンパク資源としての食用昆虫のポテンシャルとその持続的生産
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18KT0045
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 18KT0045
- 研究種目
- 基盤研究(B)
- 配分区分
-
- 基金
- 審査区分/研究分野
-
- 次世代の農資源利用
- 研究機関
-
- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-07-18 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 18,460,000 円 (直接経費: 14,200,000 円 間接経費: 4,260,000 円)
研究概要
本研究は、新たな動物起源タンパク資源として期待される食用昆虫の食料としての機能性や栄養的価値など様々なポテンシャルを引き出すこと、環境負荷の小さい持続可能型生産体系を確立すること、市場拡大の可能性を探ることを目的に、以下の中課題について考究したものである。すなわち、(1)持続可能型食用昆虫生産技術の確立、(2)食品や飼料としての品質の評価、(3)消費者の意識調査と市場開拓の可能性評価である。 本研究の遂行によってサステイナブルな食料生産を支える食用としての昆虫の生産管理と食材としての適性加工、市場戦略の方向性が示されるとともに、将来の食用昆虫生産拠点形成に向けた学術的基盤づくりが推進された。
農業工学・農業経済学分野連携により知を集積することで、食用昆虫の飼育から高品質加工、消費者調査とこれに基づく市場戦略の提案に至るまで、体系的な成果を得た点は学術的に意義深く、食用昆虫生産基盤形成に資するものであった。 また、昆虫食のメリットは、①エネルギー投入型の動物由来タンパク源生産からの脱却、②高品質・高機能性食品の提供、③廃棄物削減による環境負荷低減、④新たな価値を生み出す食品の創造などであるが、環境負荷低減と農資源利用の多様化による食料確保の面からも本研究遂行の社会的意義は大きいといえる。