多文化保育に対する保育士と外国人母の意識研究-民族性とジェンダーの視点から-
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- 成 玖美
- 研究代表者
- 名古屋市立大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP22730624 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 22730624
- 研究種目
- 若手研究(B)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 社会科学 > 教育学 > 教育学
- 研究機関
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- 名古屋市立大学
- 研究期間 (年度)
- 2010-04-01 〜 2014-03-31
- 研究課題ステータス
- 中途終了
- 配分額*注記
- 3,611,111 円 (直接経費: 2,777,778 円 間接経費: 833,333 円)
研究概要
平成24年度は、育児休業明けの半年間の研究期間となり、補助金も減額申請をして限定的な研究活動となった。具体的には、2つの柱で研究を進めた。 第1に、名古屋市内および近郊の保育園を訪問し、外国人の子どもの保育状況について、予備的調査をおこなった。中には、園児の8割を外国人が占める園もあった。この地域では、特に保育士と外国人の子どもや親との意思疎通(言葉の問題)への関心が高く、自治体の対応もある程度進められている。例えば名古屋市では、「保育所ガイドブック・日常会話集」を作成し、日々の保育活動やおたより作成を助けている。 また、子どもの母文化への配慮については、特に宗教面での配慮(行事や食材の見直しなど)への意識はある程度強いが、それ以外は、概ね、日本のやり方に従ってもらうことを、当然と考えていることが伺えた。 本研究の課題に照らせば、外国人の母が抱える文化的違和感等について、コミュニケーションが十分であるとは言えない傾向がうかがえた。こうした点を、今後、本調査によって明らかにする必要がある。 第2に、ルイーズ・ダーマン=スパークスのアンチ・バイアス教育論について、原著にあたり、理解を進めているところである。 尚、年度内には、いずれも成果報告には至らなかった。
いまだ着手できていない保育所への質問紙調査(本調査)を開始し、年度内に結果をまとめることに集中する。 今後は、学内の「女性研究者支援制度」も用いつつ、限られた研究時間の中で成果を挙げられるよう、努力したい。