環境常在マイコバクテリアによるTh2バイアス誘導の分子機構

研究課題情報

体系的番号
JP23590503 (JGN)
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)

科研費情報

研究課題/領域番号
23590503
研究種目
基盤研究(C)
配分区分
  • 基金
審査区分/研究分野
  • 生物系 > 医歯薬学 > 基礎医学 > 細菌学(含真菌学)
研究機関
  • 京都大学
研究期間 (年度)
2011 〜 2012
研究課題ステータス
中途終了
配分額*注記
5,330,000 円 (直接経費: 4,100,000 円 間接経費: 1,230,000 円)

研究概要

Mycobacterium avium complex(MAC)は自然環境に常在する細菌である。MACはそこからヒトに不顕性感染を起こす可能性があると考えられ、これが結核のワクチンであるBCGの防御効果を低下させるという報告が相次いでいる。我々の検討でも、trehalose-6,6'-dimycolate(TDM)を含むMAC脂質は著しい好酸球の浸潤を伴う、非常に強いTh2反応をモルモットに引き起こす事を見出している。結核防御にはTh1免疫応答が必須なので、そのカウンターパートであるTh2応答が惹起される事はBCGの効果を低下させる事になる事が予想される。この応答はMACによる前感作で増強するので、MAC感染によって宿主の免疫状態が変化することが想定された。しかし、興味ある事に丁度TDMを半分にしたような類似脂質、glucose-6-monomycolate(GMM)では全くTh2応答を誘導できなかった。そればかりか、GMMを感作済み個体に接種すると、単核球を中心とする炎症が惹起され、所属リンパ節においてもTDMを用いた時に誘導されるIL-5、IL-10は見られず、反ってIFN-gやTNFの誘導が見られた。ところが、この研究の過程でマイコバクテリアが産生できる、別のミコール酸脂質、glycerol monomycolate(GroMM)が非常に強いTh2応答を誘導できることが明らかになった。GroMMはTDMに匹敵する強度のTh2応答を惹起できたが、TDMとは異なり結核菌標準培地ではほとんど合成されない。しかし最近報告されたGroMM特異的T細胞の存在を考えると、GroMMは生体内環境特異的に産生されている可能性がある。またGroMMとマイコバクテリアの潜伏感染との関係が指摘される中、MACにもそのような感染様式があるのではないか、という可能性を今後追及すべきだと考える。

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