びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)において、血漿由来無細胞遊離核酸(cfDNA)は症例毎に濃度差があり(1mlあたり0.23ng~547ng)、治療に伴い変化した。cfDNAはラダー状であるが、PCRでは300から600bpsまでの増幅が可能であり、腫瘍特異的遺伝子異常が検出された。低侵襲で経時的な遺伝子解析のための遺伝子ソースとしての有用性が示唆された。ホルマリン固定標本由来(FFPE)DNAはスメア状であり、PCR困難な症例もあるが、十分な生検検体由来DNAが得られなかった症例でも後方視的な遺伝子解析を可能にした。