木部通水組織の機能形質変異から気候変動に対する樹木の生理的順化能力を評価する
研究課題情報
- 体系的番号
- JP20H03031
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 20H03031
- 研究種目
- 基盤研究(B)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分40010:森林科学関連
- 研究機関
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- 神戸大学
- 研究期間 (年度)
- 2020-04-01 〜 2024-03-31
- 研究課題ステータス
- 交付
- 配分額*注記
- 12,480,000 円 (直接経費: 9,600,000 円 間接経費: 2,880,000 円)
研究概要
気候変動は、人工林の生産量にどのような影響を及ぼすのか?気候変動に対する社会的適応が求められるなか、森林資源の保全と管理についても適応策が急務となっている。樹木は世代交代が遅く環境変化に対する適応進化の速度が遅い。さらに固着性であるため、生存期間中の環境変化に対して個体が順化できるかどうかが、生存・繁殖の鍵を握る。本研究では、日本の主要造林木スギを対象に、野外観察と温暖化実験を組み合わせ、樹木の年輪に記録された通水組織の経年・季節変化を、細胞・組織レベルまで詳細に解析する。得られた木部機能形質の個体内変異から、過去の気候変化や実験的な温暖化処理に対する樹木の水分生理機能の応答を明らかにする。