本研究の目的は、日本企業のESG(環境E・社会S・ガバナンスG)実践(開示)が企業業績に与える影響を検証するESG投資モデルの開発を行うことである。この投資モデルでは、ESGスコアが高い日本企業は、株価リターンとリスク(株価変動率)がどれだけ変わるかを、包絡線分析(DEA)を用いて分析する。なお、この分析結果の補足検証として、市場ベース指標(トービンのq)と会計ベース指標(利益率)を用いた線形モデルで分析を行う。