iPS細胞を用いた3次元的歯根膜作製法の確立と人工歯根開発への応用
研究課題情報
- 体系的番号
- JP17H01598
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 17H01598
- 研究種目
- 基盤研究(A)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 生物系 > 医歯薬学 > 歯学 > 保存治療系歯学
- 研究機関
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- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2017-04-01 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 42,640,000 円 (直接経費: 32,800,000 円 間接経費: 9,840,000 円)
研究概要
iPS細胞から歯根膜幹細胞様細胞(iPDLSC)への分化誘導法を明らかにし、分化に関わる因子として、転写因子PAX9およびFibrillin 2を検出した。また、ヒト歯根膜幹細胞株から作製したスフェロイドを、バイオ3Dプリンターを用いてチューブ状の構造体を作製した。この構造体は、ハイドロキシアパタイト(HAp)棒を内部に挿入することで、歯根膜様の特性の獲得に加えてセメント質、血管および骨の特性を示すことを確認した。そこで、iPDLSCのスフェロイドを用いて同様にチューブ状構造体を作製し、HAp棒を挿入して生体内に移植を行い、骨への生着を確認した。
現在、歯の喪失後に実施されるインプラント治療は、概ね予後が把握できるようになったものの、歯根膜がないために噛む感覚が本来の歯とは異なることや定期的なメンテナンスが必要であることが欠点である。本研究は、個人から作製できるiPS細胞の費用が安価になることを見据えて、iPS細胞から作製した人工歯根膜を用いて、歯根膜を保有したバイオインプラントの確立に向けた研究に道筋をつけるものである。これは、歯科界に新しい治療の選択肢を増やすイノベーティブな研究である。
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1040282256931296000
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- KAKEN
- IRDB