複合性局所疼痛症候群の機序解明に基づく新規治療戦略の開発
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18K08837
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 18K08837
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分55050:麻酔科学関連
- 研究機関
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- 福岡大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-04-01 〜 2023-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,420,000 円 (直接経費: 3,400,000 円 間接経費: 1,020,000 円)
研究概要
複合性局所疼痛症候群(CRPS)は、痛覚過敏、浮腫、血流障害などさまざまな症状を伴う難治性の慢性疼痛症候群である。CRPSの発症には炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β)の関与が推察されるが、その詳細な病態形成機序は不明であり、CRPSの発症機序の全容解明と新規治療薬の開発が望まれている。本研究では、CRPS の発症機序(痛みの増悪および慢性化)に、細胞内Ca2+イオン環境を適切に調節しているNa+/Ca2+交換輸送体(NCX)やNa+,K+-ATPase(NKA)の異常な発現変動ならびに炎症関連細胞(マクロファージ、ミクログリア)の活性・浸潤が関与していることを見出した。
複合性局所疼痛症候群(CRPS)は、四肢の堪え難い痛み、浮腫、血流障害、運動障害、萎縮性変化などを伴い、日常生活を著しく障害する。CRPSの症状は多彩で、時期によっても変化するが、発症初期に着目すると、浮腫や色調変化などの炎症を示唆する症状が発現することが多い。CRPSの発症には炎症性サイトカインの関与が推察されるが、その詳細な病態形成機序は不明であり、CRPSの発症機序の全容解明と新規治療薬の開発が望まれている。