LLBファージという新たな食中毒細菌制御法の確立
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- 益田 時光
- 研究代表者
- 九州大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18K14378
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 18K14378
- 研究種目
- 若手研究
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分38020:応用微生物学関連
- 研究機関
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- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-04-01 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,030,000 円 (直接経費: 3,100,000 円 間接経費: 930,000 円)
研究概要
本研究は、リーダレスバクテリオシン(LLB)を産生するバクテリオファージ(ファージ)、LLBファージを構築し、食中毒細菌の制御における新しい手法を創出することを目的とした。また、ファージの遺伝子改変のための新たなプラットフォームの構築についても検討を行った。 その結果、大腸菌を標的とするlnqQ-T7、大腸菌O157H7株を標的とする5種類のLLB-ECP52、多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を標的としたlnqQ-vPSARaといったLLBファージの作成に成功した。 さらに、大腸菌や黄色ブドウ球菌内におけるCRISPR-Casを利用した溶原ファージゲノム編集システムの構築にも成功した。
本研究は、細菌にのみ感染し、薬剤耐性菌に対しても強い抗菌活性を有するバクテリオファージと抗菌ペプチドの一種であるリーダーレスバクテリオシンを遺伝的手法を駆使して組み合わせることで、LLBファージという新規抗菌素材を生み出し、食中毒細菌の制御等に利用することを目的とした。その結果、大腸菌O157H7株や多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対して非常に高い抗菌活性を有する優れたLLBファージを複数作成することに成功した。 また、今回構築したファージゲノム編集システムによって、ファージ利用で問題となる溶原化に関連する遺伝子を欠損させ、溶菌ファージ化させることにも成功した。