破骨細胞のRNA結合タンパクMusashi2を標的とする骨粗鬆症治療の解明
-
- 藤原 稔史
- 研究代表者
- 九州大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18K16626
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 18K16626
- 研究種目
- 若手研究
- 配分区分
-
- 基金
- 審査区分/研究分野
-
- 小区分56020:整形外科学関連
- 研究機関
-
- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-04-01 〜 2023-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,160,000 円 (直接経費: 3,200,000 円 間接経費: 960,000 円)
研究概要
破骨細胞は分化においてRNA結合タンパクMusashi(Msi)発現が増加し、NotchシグナルのNotch2とHes1を介して細胞生存を制御されている。Msiは1と2のアイソフォームがあり、破骨細胞においてMsi1とMsi2双方の機能を評価する必要がある。単球系細胞より選択的にノックアウト(cKO)するマウス(LysM-Cre)とMsi1と2のFloxマウスを交配させMsi1と2ノックアウトするマウスを作成した。コントロール(Con)とcKOマウスそれぞれ雄雌を5頭の2か月齢で腰椎と大腿骨の骨量をマイクロCTで解析したが、オスとメス両方とも腰椎と大腿骨で骨量に二群間で有意差はなかった。
超高齢社会に伴い、骨粗鬆症患者は急増している。骨粗鬆性骨折は患者の日常生活動作を著しく低下させ、医療費・介護費の上昇で医療経済を圧迫している。そのため、骨吸収を行う破骨細胞を制御する薬剤開発は急務であり、破骨細胞を中心とする骨代謝機構を詳細に解明する必要がある。 本研究ではその一端を担うMusashi遺伝子の役割について解析を行った。