日独近代化における〈国民文化〉と宗教性―学際的・国際的共同研究基盤の強化

研究課題情報

体系的番号
JP18KK0004 (JGN)
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)

科研費情報

研究課題/領域番号
18KK0004
研究種目
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
配分区分
  • 基金
審査区分/研究分野
  • 中区分1:思想、芸術およびその関連分野
研究機関
  • 立教大学
研究期間 (年度)
2018-10-09 〜 2024-03-31
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
14,820,000 円 (直接経費: 11,400,000 円 間接経費: 3,420,000 円)

研究概要

本研究は1870年代から1930年代の日独における多様な「国民文化」概念の成立と展開のなかで伝統的宗教に由来する宗教性(religiosity)が果たした機能を、宗教学、思想史、ドイツ文学・文化、日本学にまたがる学際的視点から、また海外の研究者との国際的共同研究を通じて多角的に解明することを主目的とし、支配的宗教伝統(制度化したキリスト教会とキリスト教的宗教文化、仏教および神道)の構成要素が近代的「国民文化」をめぐる文化的・学問的・政治的運動と言説に如何なる形態で受容され、またそれら近代の「世俗的」言説が伝統的宗教の新たな自己理解にどのような逆作用を及ぼしたかを明確化することを目指した。

本研究は、近代的宗教性の特質を、伝統的・制度的宗教の外部の世俗的諸分野への流出・転移という観点から捉え、「宗教」対「世俗」という二分法および「近代化」=「脱宗教化・世俗化」という従来の近代化論の枠組み、さらには「ポスト・ポスト宗教」という現代社会論の図式を批判的に問い直しており、日独の近代化をめぐる議論に新たな視点を導入するものであり、その社会的意義は大きい。 また、これまで十分に論じられてこなかった多くの事例・対象に光を当てることにより、学問・文化における宗教性の受容と変容の多様な実態を解明した。本研究は日独の宗教的・文化的近代化をめぐる議論の精緻化に寄与するものであり、その意義は大きい。

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