DIMMスロットに装着可能な不揮発性メモリNVDIMMは、DRAMより省電力かつ安価で大容量化が容易なメモリデバイスとして注目されている。本研究では、このNVDIMMを通信ライブラリ内部のバッファ領域として用いる通信レイヤを開発する。これにより、大規模並列計算機での非ブロッキング一対一通信による通信隠蔽が可能となるため、並列アプリケーションのスケーラビリティ向上が期待できる。また、DRAM上バッファとNVDIMM上バッファを、通信頻度等の実行時の状況に応じて切り替えることにより、1~10μ秒と予想されているNVDIMMの遅延時間による性能への影響の軽減を図る。