幕末における海外文化の収集活動と翻訳について
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- 上野 晶子
- 研究代表者
- 北九州市立自然史・歴史博物館
研究課題情報
- 体系的番号
- JP25770250
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 25770250
- 研究種目
- 若手研究(B)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 人文学 > 史学 > 日本史
- 研究機関
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- 北九州市立自然史・歴史博物館
- 研究期間 (年度)
- 2013-04-01 〜 2020-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 2,990,000 円 (直接経費: 2,300,000 円 間接経費: 690,000 円)
研究概要
Nederlandsch Magazijn(マガゼイン)を研究の中核として、その翻訳書及び古賀謹一郎による読書録を分析した。具体的には、①マガゼインの項目及び掲載ページをデータベース化し、古賀及び蕃書調所旧蔵本にみられる書込みなどを追加した対応表を作成した。②国内に残存する「和蘭宝凾(蘭人日本之記)」を確認し、その原文である「JAPAN」(Nederlandsch Magazijn 1839年)との比較をおこなった。③マガゼインを底本とする史料を分析し、蕃書調所による「官板 玉石志林」の翻訳作業の過程を考察した。④古賀謹一郎による日誌及び蔵書目録を調査した。
「蘭学」から「洋学」への転換期において、ショメール『日用百科事典』を翻訳した「厚生新編」の編纂からオランダ啓蒙雑誌の翻訳へと移行したことは、事典による「知識」よりも雑誌や新聞などの最新の「情報」が重要視されたことを意味している。本研究ではデータベース化による数量的データの分析や、オランダ語原文との比較を通して、蕃書調所におけるマガゼイン翻訳事業の実態や「玉石志林」編纂過程を具体的に示すとともに、古賀謹一郎の関わりについて明らかにした。
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1040282257247559040
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- KAKEN