本研究の目的は,AMに限らず実証的データが無いために定性的議論に終始,あるいは議論そのものができなかった金属材料における溶解ダイナミクスと凝固ダイナミクスそしてその相互関係について体系化し,新たな学理を構築することである.そのために, (1)溶解・凝固現象の実証的データを獲得するためのその場観察手法を確立・発展させ,(2)金属材料の溶解ダイナミクス(固液界面形状・固液共存域・分断組織)の特徴,(3)溶解から凝固への遷移過程(固液界面形状・組織の溶断・溶断固相の挙動),さらに(4)溶解ダイナミクスを基にした凝固ダイナミクス,を明らかにする.