本研究では、筆記以外の試験方法を用いる「多面的な入学者選抜」における公平性の問題について、受験生と大学、双方の立場から以下のような検証を行い、「多面的な入学者選抜」を公平に行う体制が整備されているのかを明らかにする。 受験生:「多面的な入学者選抜」において不利益を受けやすいと考えられる、「離島・僻地などを含む地方の高校の受験生」「発達障害のある受験生」にとって、これらの試験が対応可能なものかどうか検証する。 大学:多面的な入学者選抜の実態やアドミッション・ポリシーなどで評価基準等を明確にしているかを検証する。