先行研究において、メチル化された3遺伝子GPC6、MSC、FDG5を同定し転移再発予測因子として明確な臨床的有用性を明らかにした。中でもGPC6を発現する細胞はがん関連線維芽細胞(CAF)であった。またGPC6高メチル化CAF細胞と共局在する細胞およびクロストーク遺伝子を機械学習パイプラインDeepCOLORにより求めた結果、GPC6高メチル化CAFはCCL2を分泌してT細胞におけるCCR2下流シグナルを活性化して転移巣形成に寄与していた。本助成を受けてCCL2を介して構築される『GPC6(高メチル化)低発現CAF細胞とT細胞で構成する前転移ニッチ』を治療標的とした再発の予防法を確立する。