近現代美術における死生観の研究~「ヴァニタス」表象を中心に
研究課題情報
- 体系的番号
- JP20H01206
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 20H01206
- 研究種目
- 基盤研究(B)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分01050:美学および芸術論関連
- 研究機関
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- 武蔵大学
- 研究期間 (年度)
- 2020-04-01 〜 2024-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 17,030,000 円 (直接経費: 13,100,000 円 間接経費: 3,930,000 円)
研究概要
近現代の欧米や日本の美術作品のなかで、「生に終わりがあること」「生の儚さ、うつろいやすさ」の観念がどのように表現されているかを、17世紀オランダの「ヴァニタス」絵画の定型表現や、疫病の流行から生まれた「死の舞踏」などを手掛かりに明らかにする。美術の伝統的な図像が、現代にどのように「回帰」し、変化をとげているのか。死を意識した人生観である「ヴァニタス」は、複雑な時間意識の構造をもっており、メランコリーや憂鬱にも、また限りある生を味わいつくそうとする高揚感にもつながる。ドイツで進められている同テーマの研究プロジェクトと交流しながら、西洋と日本の死生観の表現における共通点と相違点をさぐる。