SSは涙腺・唾液腺が障害される臓器特異的自己免疫疾患であり、病態にはTh細胞が重要な役割を果たしている。炎症性サイトカインを標的とした生物学的製剤が開発され、一部の自己免疫疾患では治療効果が得られているがSSに対する効果は限定的である。それはSSの病態形成にTh細胞由来の多種のサイトカインが関与し、単一のサイトカインを阻害しても病態進展を阻止できないためだと推察される。またオートファジーの異常が炎症性サイトカインの過剰産生を促すことも報告されている。本研究ではSSにおけるオートファジー関連分子の発現・機能を解析し、サイトカイン産生を制御する上流分子を標的とした新規治療薬・診断法の確立を目指す。