「認知症」を抜本的に治療することは困難とされる一方、認知症高齢者数は増加の一途であり、認知症問題は健康長寿社会を実現するための大きな解決課題である。そこで本研究では、食品因子であるペプチド(Tyr-Pro)摂取によるアルツハイマー型認知症に対する予防効果について、その作用機構の解明を試みる。なお、アセチルコリン系については、アディポネクチン受容体であるAdipoR1を介したペプチドのアセチルコリン系賦活作用を提唱しており、食品因子の新たな予防機構を提示することができる。