ためこみ症は有病率が高く、若年発症後は慢性化することが指摘されている。一方で医療化することは稀で、悪臭や不衛生などで近隣住民に影響を与える様になって初めて行政機関からの介入を受けるといったことも珍しくない。このような背景から、ためこみ症患者の低い受療率を解消することが求められているが、受療率が低い原因となる認知的背景については未解明である。本研究では、ためこみ症患者へのインタビューを通じてためこみ症患者の受療率の低さについての核心を知り、受診・治療継続例からの情報に基づいて受療率を高める介入方法を考察する。