放射線診療の普及が世界で広がる中、患者の被ばくを必要最小限に抑えかつ有効に放射線を利用するため、X線透視装置やCT装置等を安全かつ有効に使いこなす技術・技能が求められる。医療技術者養成校では医療機器の操作技能を習得する実習があるが、機器が高額で容易に扱うことができない、被ばく等を伴う等の課題がある。その解決策として仮想現実(VR)・拡張現実(AR)・複合現実(MR)(総称してXR)技術を活用したweb上で動作するオンライン電子教材が有効である。本研究は、XR環境下で学生やスタッフがトレーニング可能な、医療放射線技術教育教材および客観的な学習効果評価手法を開発し、その有効性を明らかにする。