戦後史学習の再構築に向けて ―歴史教育者協議会における議論の足跡を手がかりとして―

書誌事項

タイトル別名
  • センゴシ ガクシュウ ノ サイコウチク ニ ムケテ : レキシ キョウイクシャ キョウギカイ ニ オケル ギロン ノ アシアト オ テガカリ ト シテ
  • Toward Reconstruction of Learning Theory for Contemporary Japanese History : A Theoretical Analysis on the Past Discussions in History Educationalist Conference of Japan
  • センゴシ ガクシュウ ノ サイ コウチク ニ ムケテ レキシ キョウイクシャ キョウギカイ ニ オケル ギロン ノ アシアト ヲ テガカリ ト シテ

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抄録

本稿は戦後史学習を再構築するための基礎的作業として、歴史教育者協議会の研究活動の歴史的分析に取り組み、その到達点と課題を明らかにしつつ、今後の改革にむけた焦点を探るものである。その際、1950年代初頭、1970年代初頭、1990年代初頭という三つの時期を取りあげ、各時期に刊行された代表的な書籍の分析に取り組み、戦後の各段階で「戦後日本」がどのように問われ、いかなる学習プランが構想されてきたのかを検証している。そして、各時期の戦後史理解の特質と変遷を整理したうえで、昨今の歴史教育をめぐる情勢を踏まえながら、①世界史的視野からの探求、②現代を生きる子どもたちの生活経験や社会意識との接合、③「包摂/排除」の視点からの問い直し、という三つの焦点を析出して今後の方向性を展望している。

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