書誌事項
- タイトル別名
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- A study of the difference between rubber exercise and dumbell exercise
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説明
近年,欧米では筋力の低下から来る日常生活への不適応を防ぐために,重量物等を使用した筋力強化運動が盛んに行われるようになってきた。中でも,ダンベル等の重量物を用いて行うアイソトニック・トレーニングは,トレーニングの目標を重さや回数を用いて具体的に決めやすく,手軽に実施できる利点がある。このような観点から,最近ダンベルを使った運動が手軽に出来る運動として,中高年を中心に盛んに行われ始めている。しかし,ダンベル運動実践者の中から重量,回数,頻度等の過負荷からくる関節及び筋肉等の運動器の障害が多く見られるようになった。この問題を解決するために,伸縮性の高いゴムバンドを使った運動が行われるようになってきた。そこで,本研究においてはダンベルを使った運動とゴムバンドを使った運動が生体にどのような影響を及ぼすかについて,力学的に解析することで両運動の特性を明らかにすることした。その結果,力学モデルによる比較においてダンベル運動には激力と呼ばれる筋及び関節を傷害する大きな力が作用することが明らかとなった。また,力学モデルに条件を指定して検討した結果からも同様の結果を得た。従って,筋及び関節への過負荷を防ぎ,運動効果を期待するためにはダンベル等の重量物を使用した運動よりゴムを使用した運動が初心者や中高年には有効であると思われる。
収録刊行物
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- 日本赤十字秋田短期大学紀要
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日本赤十字秋田短期大学紀要 (1), 43-46, 1997-03-31
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202947803648
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- NII論文ID
- 110000037621
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- NII書誌ID
- AA11405440
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- ISSN
- 13430033
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles