漏洩同軸ケーブルによる豪雨の線状モニタリング

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タイトル別名
  • Monitoring of Torrential Rain along a pair of Leaky Coaxial Cables

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抄録

漏洩同軸ケーブル(LCX)は同軸ケーブルの外部導体表面にスロットが設けられたVHFアンテナの一種であり, 移動体通信用のアンテナとして主に利用されている。豪雨時に受信信号が変動することが経験的に知られているため, この変動を解析することでLCXに沿ってリアルタイムに豪雨を検出できないか検討した。まず, 理想的な状態で人工降雨実験を行った結果, 受信信号のノイズレベルは極めて大きく降雨強度との相関は見られなかった。そこで, 水滴がLCX表面に付着した時に発生する不連続点を検出するため多重解像度解析を使ってノイズ除去を行った結果, ノイズに埋もれた降雨による変動を抽出することができた。実降雨実験データにこのMRAを適用した結果, 約40mm/h以上の豪雨については, 検出することに成功した。これにより, 既に日本中に設置されたLCXネットワークを用いて豪雨を検出できる可能性を示せたと考 えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001335723614848
  • NII書誌ID
    AN00027784
  • ISSN
    0386412X
  • HANDLE
    2433/151029
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB

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