ダライ・ラマ14世における環境思想 : 植物の位置づけを中心に
書誌事項
- タイトル別名
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- Environmental thought in the 14th Dalai Lama
説明
近代の科学技術や経済活動等に大きく依存する地球環境問題(global environmental issues)の解決に向けて、様々な学問分野からのアプローチが試みられている。宗教学もその例に漏れず、諸宗教と環境との関わりについての研究(例えば、Harvard University Pressから出されているReligions of the World and Ecologyシリーズ)がなされている。そうしたなかで、本論文が目的とするのは、地球環境問題に対する仏教的アプローチの一例としてダライ・ラマ14世の環境思想を取り上げ、その輪郭を描くことにある。彼が示唆する環境思想は、非暴力によって特徴付けられる。非暴力の対象となるのは有情であるが、その際問題となるのは植物の位置づけである。中国・日本には草木成仏思想があるけれども、ダライ・ラマにおいてはそうではなく、植物は有情に含まれない。結果、植物は縁起の論理を媒介することにより、環境思想の中に組み込まれることとなる。
収録刊行物
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- 宗教と倫理
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宗教と倫理 12 77-98, 2012-10
宗教倫理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001335742465920
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- NII論文ID
- 120004945148
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- ISSN
- 13468219
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- HANDLE
- 2433/161798
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles