ダライ・ラマ14世における環境思想 : 植物の位置づけを中心に

HANDLE オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Environmental thought in the 14th Dalai Lama

抄録

近代の科学技術や経済活動等に大きく依存する地球環境問題(global environmental issues)の解決に向けて、様々な学問分野からのアプローチが試みられている。宗教学もその例に漏れず、諸宗教と環境との関わりについての研究(例えば、Harvard University Pressから出されているReligions of the World and Ecologyシリーズ)がなされている。そうしたなかで、本論文が目的とするのは、地球環境問題に対する仏教的アプローチの一例としてダライ・ラマ14世の環境思想を取り上げ、その輪郭を描くことにある。彼が示唆する環境思想は、非暴力によって特徴付けられる。非暴力の対象となるのは有情であるが、その際問題となるのは植物の位置づけである。中国・日本には草木成仏思想があるけれども、ダライ・ラマにおいてはそうではなく、植物は有情に含まれない。結果、植物は縁起の論理を媒介することにより、環境思想の中に組み込まれることとなる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001335742465920
  • NII論文ID
    120004945148
  • ISSN
    13468219
  • HANDLE
    2433/161798
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ