19世紀末フランスにおける家庭教育像 --週刊誌『ラ・ファミーユ』の考察を中心に--

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  • 井岡, 瑞日
    京都大学大学院人間・環境学研究科共生人間学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • The Image of Family Education in the End of 19e Century : A Study of the Weekly Magazine, La Famille
  • 19セイキマツ フランス ニ オケル カテイ キョウイクゾウ : シュウカンシ 『 ラ ・ ファミーユ 』 ノ コウサツ オ チュウシン ニ

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説明

本稿は, 公教育体制が成立た19世紀末フランスの家庭教育像を, 週刊誌『ラ・ファミーユ』La Famille (1879-1921) を手がかりとして考察するものである. 『ラ・ファミーユ』共和主義に親和的な立場をとる中間階層をターゲットとした家族向け雑誌であり, 多数の人々に読まれていたことが想定できる. そこでは, 情愛あふれるあたたかな家庭空間で, 母親が情操豊かに我が子を背てるという家庭教育イメージが表された. こうしたイメージが雑誌メディアを通じて量産されたことは, 家賠教育が, 母親の愛情によって特徴づけられる, 学校教育とは分化した教育形態として, 人々の間に浸透しつつあったことを示唆していると言える.

収録刊行物

  • 人間・環境学

    人間・環境学 21 9-19, 2012-12-20

    京都大学大学院人間・環境学研究科

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