流動資産・固定資産分類学説の総合的検討 : 評価規約論(2)

書誌事項

タイトル別名
  • リュウドウ シサン コテイ シサン ブンルイ ガクセツ ノ ソウゴウテキ ケントウ : ヒョウカ キヤクロン (2)
  • Ryudo shisan kotei shisan bunrui gakusetsu no sogoteki kento : hyoka kiyakuron (2)
  • Comprehensive examination of the theory of current asset and fixed asset classification : valuation rule (2)

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抄録

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本稿では,前稿に引き続き,森田新論の評価規約を検討する。まずIIIにおいて,流動資産と固定資産という類別では,説明できない項目を取り上げる。そのひとつに,貸付金・割引債等があるが,その資産カテゴリーが不明なので,ここでは,やむを得ず,直接的に,原価評価および時価評価によっては,合理的に説明できないことを論証するとともに,アキュムレーション法に基づく増価評価が妥当であることを明らかにする。もうひとつの項目は,材料・1年内の設備資産であるが,それらの項目について,時価基準あるいは低価基準で評価することの合理性がないことは,明らかであろう。  次いで,IVにおいて,森田新論の評価規約では,貸借対照表および損益計算書の意義が不明なこと,貸借対照表と損益計算書との関係が統一的に説明されないこと,および原価計算の遂行が不可能なことを,検討する。  そして最後にVにおいて,森田新論における評価規約の考え方を纏めたうえで,それでは,体系内的な論理的整合性が欠けてしまうこと,および説明不明な項目が生じてしまうことを明らかにする。

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