ラワン材を原料とした配向性パーティクルボードの材質(林学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • ラワン材を原料とした配向性パーティクルボードの材質
  • ラワンザイ オ ゲンリョウ ト シタ ハイコウセイ パーティクル ボード ノ
  • Properties of oriented particleboards from lauan (Shorea spp.) (Forestry)

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説明

ラワン・パーティクルを機械的方法で一定方向に配向させて10mm厚単層ボードを製造し, ボードの材質に及ぼすパーティクルの配向の程度およびボード密度の影響について検討した。パーティクルの平均配向角は, 自由落下距離が大きくなるとともに大きくなる。また, 配向させた全パーティクルの内で配向角が20度以下のパーティクルの占める割合でも配向の程度を表示できる。ボード密度を0.5から0.8g/(cm)^3まで増加すると, 配向性ボードの曲げ性能は約2∿3倍大きくなり, また, 平均配向角を40度から20度まで小さくすると, 平行方向のMORは約40%, MOEは50%増大する。なお, その場合の(<MOR>_∥)/(<MOR>_⊥)の値は3.6,(<MOE>_∥)/(<MOE>_⊥)は4.5である。配向性ボードのはく離強さ, 木ねじ保持力および吸水厚さ膨張率は, 非配向性ボードと同様の挙動を示すが, 平均配向角が最も小さいボード(21°)のはく離強さは, 他のボードより若干大きく, また, 吸水厚さ膨張率も小さい傾向がある。相対温度50%から90%に変化させたときの板面の寸法変化率の直交方向に対する平行方向の比(<LE>_⊥/<LE>_∥)は, 平均配向角が小さくなるとともに増大し, その値は8∿11となる。

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