助産学実習における学生の「産婦の正常経過を促進するケア」 : 実施状況と今後の課題

書誌事項

タイトル別名
  • Current situation and future problems of training midwiifery students in pregnancy care
  • 助産学実習における学生の「産婦の正常経過を促進するヶア」実施状況と今後の課題
  • ジョサンガク ジッシュウ ニ オケル ガクセイ ノ 「 サンプ ノ セイジョウ ケイカ オ ソクシン スル ヶア 」 ジッシ ジョウキョウ ト コンゴ ノ カダイ

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抄録

助産学実習における学生の「産婦の正常経過を促進するケア」にかかわる助産技術の学習状況を、過去50事例の実習記録より分析し今後の教育課題を検討した。その結果、学生は産婦の正常経過を促進するケアとして、体位の工夫、温罨法、産痛部位のマッサージ等17項目を実施し、中でも多かったケアは呼吸法であった。また、正常経過を促進するケアにかかわる技術習得度の自己評価は分娩介助例数8例目から上昇した。しかし、学生のかかわった分娩介助50事例に対して実施したケアは多いとはいえず、これは、産婦の受け持ち開始時期の差異、記載もれなどいくつかの要因によるものと考えられた。過去の実習記録から抽出する限界はあるものの産婦の正常経過を促進するケアを学習することに向け、学生の分娩介助実習をとりまく状況に応じた講義、演習、実習の工夫の方向性が示唆された。

収録刊行物

  • 医学と生物学

    医学と生物学 156 (3), 122-127, 2012-03

    緒方医学化学研究所医学生物学速報会

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