スダチ果皮抽出物のスダチチン量と抗酸化活性

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タイトル別名
  • Sudachitin contents and antioxidative activities of sudachi peel extracts
  • スダチ カヒ チュウシュツブツ ノ スダチチンリョウ ト コウサンカ カッセイ

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抄録

スダチチンはスダチ果皮から初めて同定されたポリメトキシフラボンの一種であるが,これまでその生理機能性は十分知られていなかった。そこで,スダチ果皮抽出物のスダチチンおよびデメトキシスダチチン量ならびにH-ORAC法による抗酸化活性を測定した。スダチ果皮をエタノールで抽出し,合成吸着剤を用いて粗精製したスダチ果皮抽出液(E-2G)のスダチチンおよびデメトキシスダチチン量はスダチ果皮に比べて約4.8倍に濃縮することができた。これを粉末化したスダチ果皮エキス末(S-2G)ではさらに2倍以上濃縮された。抗酸化活性についても同様の傾向を示した。スダチチンおよびデメトキシスダチチンの精製品の抗酸化活性を測定したところ,デメトキシスダチチンがスダチチンよりも高いことが分かった。メトキシ基の数が抗酸化活性に影響している可能性がある。

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