CVM による時間非整合性を考慮した地域のプロスポーツチームに対する支払意思額と割引率の推定

書誌事項

タイトル別名
  • Willingness to pay for the local professional sports team and discount rates in consideration of time inconsistency using CVM approach
  • CVM ニ ヨル ジカン ヒセイゴウセイ オ コウリョ シタ チイキ ノ プロスポーツチーム ニ タイスル シハライ イシガク ト ワリビキリツ ノ スイテイ

この論文をさがす

説明

本稿では,CVM を用いて地域住民のプロスポーツチームに対する支払意思額を推定し,プロスポーツチームが地域に密着することによって地域住民の支払意思額が高くなるかどうかを明らかにする。また,CVM アンケートにおける支払意思額の推定において,支払期限を「近日中」,「1年後」,「5年後」の3パターンに設定した場合に支払意思額に違いが生じるかどうか検証する。さらに,支払期限を「近日中」から「1年後」および「5年後」に先延ばしたときの割引率をそれぞれ計測し,Thaler(1981)のように割引率が時間の経過とともに減少するのかを検討する。分析の結果,先行研究との比較を通して,地域密着度の強いプロスポーツチームの支払意思額の方がそうでないプロスポーツチームよりも明らかに大きくなることが示された。また,支払期限が遠くなるほど支払意思額が小さくなることが示され,支払期限を「1年後」に先延ばししたときの割引率は0.1398,「5年後」に先延ばししたときの割引率は0.0056になり,Thaler(1981)の結果と同様に割引率が時間の経過とともに減少することが明らかになった。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ