長野県北部産ブナ堅果のアミノ酸組成,脂肪酸組成,トコフェロール含量

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タイトル別名
  • Amino acid composition, fatty acid composition and tocopherol contents of beechnuts (seeds of Fagus crenata) from the northern Nagano Prefecture
  • ナガノケン ホクブサン ブナケンカ ノ アミノサン ソセイ,シボウサン ソセイ,トコフェロール ガンリョウ

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抄録

ブナ堅果の胚のアミノ酸組成,脂肪酸組成,トコフェロール含量を調べた。総アミノ酸総量は200.2mg/g で,グルタミン酸(23.6%),アルギニン(13.2%),アスパラギン酸(11.5%)が多く,うま味成分が豊富である。脂肪酸組成ではオレイン酸(47.9%)とリノール酸(33.9%)の割合が大きく,クルミに比べ多価不飽和脂肪酸の存在量が少なかった。ビタミンEとして抗酸化力の高いγ-,δ-トコフェロールをそれぞれ0.209mg/g,0.249mg/g 含有していた。この結果はブナ堅果が高い酸化安定性を有することを示唆する。

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志賀自然教育研究施設研究業績 54 : 21-24(2017)

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