イチゴの作型と果実中の糖および有機酸組成

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タイトル別名
  • イチゴ ノ サクガタ ト カジツチュウ ノ トウ オヨビ ユウキサン ソセイ
  • Sugar and Organic Acid Contents in the Strawberry Fruit under Different Cultivating Conditions

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抄録

イチゴ'宝交早生',の4作型の出荷熟度の果実について,糖および有機酸含量を組成別にガスクロマトグラフィー(GLC)を用いて測定した. 1)糖および有機酸ともに,GLCは用いた範囲内では十分な定量性が認められた. 2)果実中の糖としては,フルクトース,グルコースおよびシュークロースが主要なものであり,これら以外のものはほとんど検出されなかった. 有機酸としては,クエン酸とリンゴ酸が主要なものであり,他にリン酸と未同定の大きなピークがみられた. 3)作型による成分の最も大きな相異点はシュークロースに認められ,長冷栽培は促成栽培より,また両栽塔とも1期作は2期作より,その含量は高かった. 4)有機酸含量は促成2期作が最も高かったが,作型による一定の傾向は認められなかった. 5)以上より,イチゴ'宝交早生'の作型による食味相異の主因はシュークロース含量の差異にあるように思われた。

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