<招待論文:学内論考>コロナ禍下における大学生の主観的幸福度

HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • <Invited Paper (in-Kyoto University)>Subjective Happiness of University Students under the COVID-19 Pandemic
  • コロナ禍下における大学生の主観的幸福度
  • コロナ カ カ ニ オケル ダイガクセイ ノ シュカンテキ コウフクド

この論文をさがす

説明

2020年に流行が始まった新型コロナウイルスの影響は全世界におよび、日本でも外出自粛などの感染防止対策がなされた。その結果、多くの大学の授業は4月以降オンライン授業となり学生は大学に登校することなく受講し、学生と教員、あるいは学生同士が対面で接する機会が著しく減少した。このような状況は学生の主観的幸福度にどのように影響したかを調べるために、2020年7月、京都大学ILAS セミナー受講生を通じて全国の大学生を対象に調査を実施し、144人から回収した回答を、SNSの利用状況、趣味、勉強の効率、人と接する機会、収入、睡眠時間、食生活の変化について分析し考察した。その結果、趣味、勉強の効率、人と接する機会の減少と幸福度の変化には僅かに相関が認められたものの、その影響は小さく、主観的幸福度には大きな影響はなかった。したがって、本調査の学生は状況の変化に翻弄されることなく、これまでの幸福度を維持していることが窺われた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ