ブドウ新品種‘神紅’の育成とその特性

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タイトル別名
  • A new grape cultivar 'Shinku': breeding and its characteristic
  • ブドウ新品種'神紅'の育成とその特徴
  • ブドウ シン ヒンシュ'シンコウ'ノ イクセイ ト ソノ トクチョウ

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抄録

1 ‘神紅’は,2008年に島根県農業技術センターにおいて,‘ベニバラード’に‘シャインマスカット’を交配して育成した大粒赤色系2倍体品種である。2018年5月21日に出願番号32783号として品種登録出願公表された。2 展葉10枚期のストレプトマイシン200ppm水溶液の散布処理と,満開期および満開15日後のジベレリンおよびホルクロルフェニュロン処理により,無核栽培が可能である。3 開花始期の花穂整形と,満開10日後に軸長6~7cm,粒数35~45粒/房に調整することにより,果粒重は14.3gになり,果房重は577gになる。4 はく皮は難であり,果肉は硬く崩壊性であったことから,皮ごと食べられる。糖度は高く,23.7°であり,酸度は0.44%と低く,特異なマスカット香を有する。5 島根県出雲市における雨よけ栽培の収穫期は9月上旬である。

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