シトリニンに対するモノクローナル抗体の作製

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タイトル別名
  • Production of monoclonal antibodies against citrinin
  • シトリニン ニ タイスル モノクローナル コウタイ ノ サクセイ

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抄録

シトリニン(CIT)は,腎毒性を有するマイコトキシンで,麦類やチーズやベニコウジカビ色素などを汚染している.日本ではベニコウジ色素中CIT濃度200 µg/kg以下との規格が定めされている.そこで,高感度かつ簡便なCITの測定法の開発を目的として抗CITモノクローナル抗体の作製を行った.CIT-KLHでBALB/cマウスとCB6F1マウスを各12匹をそれぞれ3回免疫した結果,それぞれのマウスで1匹ずつ2匹のマウスでCITに対する抗体価の上昇を確認した.抗体価の上昇の認められたマウスの脾臓細胞を常法で細胞融合を行った.HAT選択後,クローニングを行い安定な抗CITモノクローナル抗体産生ハイブリドーマCIT.6とCIT.7を得た.CIT.6抗体を用いた至適化した競合的間接ELISAで0.3 µg/mLまでのCITを検出可能であった.本法を用いて,食品中などのCITの高感度かつ簡易検査法の確立が期待される.

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