人工股関節手術後のリハビリテーション各段階の高齢患者の思い

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タイトル別名
  • The Feeling of Elderly Patients in Various Stages of Rehabilitation after Hip Joint Replacement
  • ジンコウ コカンセツ シュジュツゴ ノ リハビリテーション カク ダンカイ ノ コウレイ カンジャ ノ オモイ

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抄録

目的は,人工股関節手術後のリハビリテーション期の各段階(ベッド上生活段階,車椅子生活段階,歩行器歩行生活段階,杖歩行生活段階)にある高齢患者の思いを明らかにする.対象者は,入院中で人工股関節手術を受け,リハビリテーション期にある高齢患者で意思疎通可能な5 名である.半構成的な質問項目に沿い面接を行い,データを収集し質的に分析した.結果は,ベッド上生活段階,車椅子生活段階,歩行器歩行生活段階,杖歩行生活段階のすべてに『リハビリテーションに対する意欲』『回復していることの喜び』があった.車椅子生活段階から『理学療法士を信頼している』があり,車椅子・歩行器歩行生活段階の時期に,『再転倒への不安』が生じていた.歩行器歩行生活段階の時期に『退院後の生活を考える』ことができるようになっていた.各段階の患者の思いを把握して,意欲が低下しないよう精神的な支援をしていく必要がある.そして,高齢患者は,歩行器歩行生活段階の時期に退院のことを具体的に考えられるようになるため,住宅改修などの情報提供が必要である.

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