オンラインビデオ会話における話者性の交渉に視線配布が果たす役割

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タイトル別名
  • The Role of Gaze in Speakership Negotiations in Online Video Meetings

抄録

会話における「話者性」(いま誰がターンを取って話すのか,話してよいか,話すべきか)の交渉の資源として特によく知られているのが視線である.しかし,オンラインビデオ会話においては,ある参加者がカメラに対してどの方向を見ているかを視認することはできても,どの参加者に視線を向けているのかを特定するのは極めて困難である.本研究では,オンラインビデオ会話システムにおける話者性の交渉において視線配布が果たす役割について記述を行った.データ分析の結果,オンラインビデオ会話には正面から視線を逸らしてターンを開始する,ターン中盤以降も正面を見続けるといった特徴があり,画面の正面を向いたり視線を逸らせたりすることが,対面会話における視線配布とは異なる形で話者性交渉の資源として利用されていることが明らかになった.

日本音響学会 音声研究会 (ASJ-SP) 2024年2月音声研究会; 日時: 2024年2月16日(金); 議題: 情動発声とコミュニケーション,一般; 会場名: 国立国語研究所 多目的室 & Zoom (ハイブリッド開催)

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050017965004792192
  • ISSN
    27582744
  • HANDLE
    2433/287244
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB

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