書誌事項
- タイトル別名
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- ゲンジ モノガタリ ノ ミッツウ ト ツミ
- Ilicit intercouse and crime in The Taile of Genji
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説明
源氏と藤壼との密通の物語は、源氏物語第一部全体にかかわる重要なものである。源氏や藤壺は、この密通の罪を深く恐れ続け、それは、「恐ろし」「そら恐ろし」「おほけなし」等の語によって表現されているという読み方がある。しかし、それぞれの語によって表現されている場合を検討してみると、そのような読み方はできない。后と密通し、それが露顕した場合、男も女も罪せられた事例はある。源氏と藤壺は、露顕することを恐れたが露顕しなかった。源氏が密通の罪を思うのは、第二部において、柏木と女三宮の密通を知った時で、それ以前にもそれ以後にもない。源氏物語においては、密通における罪の意識を追求する道をとってはいない。
収録刊行物
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- 奈良大学紀要
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奈良大学紀要 (29), 21-30, 2001-03-01
奈良大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050019058225757440
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- NII論文ID
- 120002329365
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- NII書誌ID
- AN00181569
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- NDL書誌ID
- 5692537
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- ISSN
- 03892204
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles