末期がん患者の看護に対する看護師の認識

機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • マッキ ガン カンジャ ノ カンゴ ニ タイスル カンゴシ ノ ニンシキ
  • Nurses’ awareness required for nursing in patients with terminal cancer

この論文をさがす

説明

本研究の目的は,末期がん患者の看護に対する看護師の認識を検討することにある.国公私立に勤務する看護師552人を分析対象とした.本研究では,文献から末期がん患者の看護に対する質問30項目を設定し,それらに対する看護師の認識と看護師の年代,臨床経験年数,これまで関わってきた末期がん患者数を質問した.その結果,以下のことが明らかになった. 末期がん患者の看護に対する看護師の認識は,大半の質問項目で【大変そう思う】【そう思う】と回答していた.しかし,「鎮痛剤の使用を決める為に,疼痛アセスメントスケールが使われる」と「麻薬の使用は,医師が決めた時間を厳守すべきである」,「患者の多くは死について話したい要望を持つ」,「患者の要望を全て叶えることが,ターミナルケアでは大切だ」の項目では,【全く思わない】【思わない】と50%以上の者が回答していた.今後,WHO疼痛治療方式に対して,認識や知識を深めるとともに,看護師自身の看護観や死生観を明確にしていくことが必要である.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ